2008年10月03日

小説『商道』は朝鮮時代の“キリシタン物語”だ

韓国ドラマにはまっています(笑)。
特に「チャングムの誓い」のイ・ビョンフン監督の史劇が面白いのだけれど、最近BS朝日で見たのが、
「商道(サンド)」。
http://www.koretame.com/sando/
10月27日から再放送があるので、BSデジタルある方はぜひ。

で、コレは、朝鮮一の高麗人参商人、イム・サンオクの一大成功記なのだけれど、ベースは同名の小説。
商道 下 (ランダムハウス講談社 チ 2-3)
崔 仁浩
ランダムハウス講談社
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地理や風俗などについて知りたかったため、読んでみたものの、これは違った面で面白かった。
なぜかというと・・・作者はカトリック信徒であるためか、19世紀朝鮮時代の天主教(カトリック)迫害について作中でかなり細かく述べている。

ドラマは上巻・中巻でストーリーが展開しているため、下巻はその後の物語、イム・サンオクの晩年の物語である。
ホン・ギョンネの乱に加わったため叛徒として処刑されたサンオクの友人の娘で、妓生だった女性、松伊(ソニ)を身請けし、一度は夫婦の契りを交わすものの、彼女の出生の秘密を明かしたのち、サンオクは一度は彼女を去らせるのだが・・・

数年後、松伊はサンオクと久しぶりに会うことになるのだが、
松伊は都で医女(チャングムのあれですね)となり、
しかも天主教の信徒となっていた。
洗礼名はマリア・マグダレナ。

しかし、この時代、朝鮮キリスト教史に残る大迫害が起こっていたのだ。1839年に始まった迫害で、たくさんの天主教信者がむごい拷問の末、処刑されていったのだが、小説では喜んで天国に凱旋する信者の姿が描かれている。
1984年に時の教皇ヨハネ・パウロ二世が来韓したさい、103人の殉教者達が列聖されたそうだが、小説の中にはそのような殉教者達も登場している。

実は、私は朝鮮時代のキリスト教迫害についてまったくの無知ではあったが、日本のキリシタン迫害に負けず劣らず恐ろしいものであったことが良く分かる。
日本と同じような「5人組」を結成し、互いに監視し連帯責任を負わせるようなことも行ったようである。

松伊ももちろん捕らえられ、処刑されるのだけれど、
最期はかなり凄いものであった。

ネタバレを恐れない方は反転してみてください。

ヒント:使徒言行録のステファノ
posted by とてくのん at 20:44| Comment(0) | TrackBack(0) | キリスト教
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